ソフト麺って？

ソフト麺のあゆみ　~時代の変化とソフト麺~

1960年代〜1970年代（誕生・普及期）

• 学校給食に麺料理を取り入れたい、という要望からソフト麺が開発され、関東を中心に全国に普及しました。
• 当時は、給食の主食といえば「コッペパン」が主流で、ソフト麺は「変わり種」の存在でしたが、子どもたちに大好評。
• 「カレーうどん風」「ミートソースかけ」など、ソフト麺を使った多彩なアレンジメニューが生まれました。
• この頃の給食は、手作りが基本。ソフト麺は大量調理の手間を減らす救世主でもありました。

1980年代（黄金期）

• 給食自体がどんどんリッチになり、バリエーションが増える中で、ソフト麺も定番メニューの一角に定着。
• 特に、「ミートソース× ソフト麺」や「カレーソフト麺」などは大人気。
• 「今日の給食、ソフト麺だ！」と子どもたちが大喜びするくらい、特別な存在になっていました。
• この時期、各地域によって麺の太さや食感が微妙に違うなどのバリエーションも増えました。

1990年代（転換期）

• 日本全体で「食育」が重視され始め、「米飯給食」が推進されるようになります。
• 給食の中で、パンや麺よりもごはん（米）中心のメニューにシフトしていきました。
• それでも、ソフト麺は完全には姿を消さず、「特別な献立の日」や「リクエスト給食」などで提供され続けました。
• 一方で、家庭向けのソフト麺も登場し、スーパーや生協などで買えるようになりました。

2000 年代〜現在（復活・再評価期）

• 「昭和の給食の味」として、ソフト麺がノスタルジー商品として注目され始めます。
• 大人になった世代が「懐かしい！」と再評価し、イベントやレトロブームでも取り上げられるようになりました。
• また、健康志向に合わせて、
  • 国産小麦使用
  • 保存料・添加物控えめ
  • 全粒粉入りソフト麺
    など、新しいタイプのソフト麺も開発されています。
• 学校給食では、今も地域によってはソフト麺が現役で登場しており、　「地場産食材と合わせたご当地ソフト麺レシピ」なども増えています。